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FASBとIASBが修正コンバージェンス戦略の詳細を公表 ※In Brief(PwC US)

2010年06月25日

最新の動向

6月24日、米国財務会計基準審議会(以下、FASB)および国際会計基準審議会(以下、IASB)(両審議会)は、コンバージェンス・プロジェクト*についての新しい優先順位付とスケジュールの概要を示す修正戦略サイト外リンクを公表しました。この修正戦略は、利害関係者の懸念に対処することを意図したものであり、以下の事項を含んでいます。

  • FASBおよびIASBが最も緊急課題であると考えるプロジェクトにさらに重点を置いた、主要プロジェクトを優先する新しいスケジュール
  • 1四半期に公表する公開草案(以下、ED)の数に対する制限。両審議会は1四半期中に公表する重要または複雑なEDの数を4つに制限することに合意している。
  • 主要なMoUプロジェクトの発効日および経過措置に関して、関係者の意見を求める協議文書を別途発行する提案
修正戦略の詳細は、G20の国々に提出された両審議会のコンバージェンス作業に関する進捗報告書に含まれています。大いに予想されていた当報告書は、コンバージェンス戦略の修正を計画しているという、6月初めの両審議会による声明に続くものです。

*コンバージェンス・プロジェクトは、両審議会の覚書(MoU)に基づいています。2006年に設定されたMoUは、米国で公正妥当と認められた会計基準(US GAAP)と国際財務報告基準(IFRS)における主な相違点を協力して解消していくという、両審議会によって到達した合意事項を具現化するものです。MoUは、両審議会によって2009年11月に再確認され、再度優先付けが行われました。


修正戦略およびワークプランの概要

今回の修正戦略では、両審議会が最も緊急であると考えるコンバージェンス・プロジェクトについての目標完了日は、依然として、2011年6月以前とされています。両審議会が優先順位が比較的低いと考えているプロジェクト、または、さらなる調査・分析を必要とする可能性のあるプロジェクトについては、2011年末までの完了が目標とされています。
下表は、優先順位の高いプロジェクトのスケジュール概要を示したものです。
  FASB IASB
優先プロジェクト 公開草案 最終基準化 公開草案 最終基準化
金融商品 Q2 2010 a Q2 2011
-認識と測定
・資産 2009 a 2009 a
・負債 Q2 2010 a Q2 2011
-減損 Q4 2009 a Q2 2011
-ヘッジ会計 Q3 2010 Q2 2011
収益認識 Q2 2010 a Q2 2011 Q2 2010 a Q2 2011
リース Q3 2010 Q2 2011 Q3 2010 Q2 2011
包括利益計算書 Q2 2010 a Q4 2010 Q2 2010 a Q4 2010
公正価値測定 Q2 2010 Q1 2011 Q2 2010 Q1 2011

a:公表済



下表は、その他のコンバージェンス・プロジェクトのスケジュールを要約したものです。
  FASB IASB
その他のプロジェクト 公開草案 最終基準化 公開草案 最終基準化
認識の中止-開示 未定 未定 2009 a 3Q 2010
連結
-一般 未定 未定 2008 a Q4 2010
-投資会社 Q4 2010 Q2 2011 Q4 2010 Q2 2011
退職後給付 未定 未定 Q2 2010 Q1 2011
貸借対照表-相殺 Q4 2010 Q2 2011 Q4 2010 Q2 2011
財務諸表の表示 Q1 2011 Q4 2011 Q1 2011 Q4 2011
非継続事業 Q1 2011 Q4 2011 Q1 2011 Q4 2011
持分の特性を有する金融商品 Q1 2011 Q4 2011 Q1 2011 Q4 2011
保険契約 未定 未定 Q3 2010 未定
排出権取引スキーム Q2 2011 2012 Q2 2011 2012

a:公表済


上記に加えて、修正戦略は、一部のプロジェクトについてアプローチの変更を明らかにしています。
  • 金融商品 両審議会は、金融商品プロジェクトに関する見解の相違を調整することは困難であることを認識しています。しかし、改善を促進しコンバージェンスを達成するために、両審議会が相違点を調整するための努力の過程で受け取るコメントレターおよび他のフィードバックについて、共同で検討する予定です。
  • 連結 両審議会は、優先順位に基づき、連結プロジェクトを以下の2つのワークフローに分けることを決定しました。(1)今年最終化予定のIASBによる連結基準(FASBは今年末までに、追加ガイダンスが必要かどうかを決定予定)、および、(2)投資企業の連結に関して、より範囲を限ったワークフロー

次のステップは?

アップデートされたスケジュールに基づいて公開草案を公表することに加えて、両審議会は、利害関係者からさらなる意見を入手するために円卓会議を開催する予定です。
PwCは『Point of View :Slowing Down the Pace of Standard Setting(基準設定のペースのスローダウン)』を近日発行し、修正戦略に関するPwCの洞察および見解をお届けします。
さらに、PwCは小冊子『Setting the Standard(基準設定)』をまもなく発行し、コンバージェンス・プロジェクトに関する詳細な分析をお届けします。

※In Brief(PwC US):Straight away(PwC Global)はPwC UK Globalが発行する「Straight away」の日本語訳です。IASBおよびIFRICが公表する最新の草案、基準および解釈指針の要約に加え、PwC Globalの見解が記載されています。

In Brief(PwC US)はPwC USが発行する「In Brief」の日本語訳です。FASBおよびIASBが公表する公開草案、最終化した会計基準に加え、PwC USの見解が記載されています。

In Brief(PwC US)と記載されているもの以外は、Straight away(PwC Global)となります。

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